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こだわりの逸品「香住の松葉蟹」をとことん堪能する!!
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「蟹って神聖な生き物?」
生まれも育ちも東京の僕には故郷がない。休みになると帰郷する友達が羨ましかった。そんな事もあって、幼い頃から年1回、親戚が住む京都を訪れるのが楽しみだった。まだ小学生に上がったばかりの頃、僕はここで初めて蟹の食べ方を教わった。少しでも殻に身がついたままご馳走様すると、こっぴどく叱られたものである。食べ終わったら殻に身が付いていないか覗き込む習慣ができた。チュルチュル音をたててシャブる−それがエチケットなんだと教わった。なるほどそうして食べると美味しさがふくらむ。他のものは残してもいいけど蟹だけは食べなさい・・・幼な心に
「蟹って神聖な生き物なんだ」
と思った。
ロンドンに住み着いて12年になる。先日英国人ミュージシャンを日本に連れて行った時、蟹すきで持て成した。彼らには音を出して食事をする習慣がないので、例のチュルチュルを教えても出来ない。やりたがらない。親が見ている訳でもないのに本気でためらってしまう。それでもやるよう強要したらば、子供に戻ったようにはしゃぎながら食べ始めた。仕舞いには蟹の殻を楽器に見立てての演奏会が始まってしまった。鍋を囲んでの楽しいひと時だった。
ロンドンでも蟹は食べられるが、はっきり言って日本の蟹とは別物。固くてパサパサしていて、なんと言うかデリカシーが無いのだ。だから僕は蟹を食べるのは日本と決めている。国際電話でオーダーしておいて、今日はどんな蟹が届いているかワクワクしながら飛行機に乗り込むこの頃である。 |
松任谷 愛介(クロスカルチャー代表) |
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