
|
こだわりの逸品「香住の松葉蟹」をとことん堪能する!!
|
「ミソの上にミソを作らず、ミソの下にミソを作らず」
寒い季節がやってくる。魚のうまい季節だ。
千葉県の銚子の漁師の血を引く私は小さいときから塩辛でご飯を何杯も食べた。それが現在の魚好き酒好きになる道であった。
楽器をかついであちこち津々浦々の生活なのだが、寒いときに寒い国へ行くのは本当に嬉しい。魚市場は活気に満ち溢れている。
思わず立ち止まった目の前には白子でぽってりとおなかの膨れた鱈。鱈の身には失礼だが私は白子ポン酢+紅葉おろしというのが好きだ。
その次に目に止まったのはアンコウ。このアンコウの腹を割いてみたことがあるだろうか? 胃袋の中からは小さな魚、エビ、カニ、いろいろとでてくる。
アンコウの身には失礼だが私はアンコウの唇とか皮のベロベロしたところが好きだ。そして私の大好物のナマコ。お次は脂がよくのった寒ブリ。さっぱりと食べたい方には塩ブリをお薦めする。
身をさくにおろしてから塩をして3〜4時間冷蔵庫でしめる。塩を洗い刺身にしてから70度ほどの湯通し、その後氷水で冷やす。そうすると非常にさっぱりかつ濃厚に美味しくいただける。
さていよいよ蟹の話をしてもいいだろうか。本当に日本人の蟹好きはたいへんなものである。北海道に行っても金沢に行っても冬の魚市場という魚市場は蟹一色といっても過言ではない。その種類の多さ、そして値段の差にもびっくりしてしまう。「生」「浜ゆで」「冷凍」などと書いてあっても、素人の私には見た感じではその差がわかりにくい。持ってみて軽いのよりは重い方が良いらしいという噂もきいたが・・・。だれかその見分け方を教えてくれぃ!!
ズワイガニとか松葉ガニとか越前ガニとかいうのがいるらしいが、よくよく調べるとこれは各地方での呼び名で実は同じものだというではないか! しかもこれは雄の場合で、雌になるとセイコガニとか香箱ガニとか呼ばれるそうだ。
この香箱というのは石川県の方の呼び名で、雄に比べてやや細く小さいが味は良く、甲羅の内側にはオレンジ色の卵がみっちりと詰まっていて、うーん、私は一杯やりながら箸の先でこれをこしこしとつついているだけでこの上ない幸福感にひたれる。
妻と息子は、うまいのは松葉ガニの焼きガニだ、いーややっぱり刺身だ、いえいえなんといってもゆでたてでしょうなどと足に執着している。しかし私は「ミソの上にミソを作らず、ミソの下にミソを作らず」。食卓で始まる喜びの争い。
ちなみに私がやっている古楽器バンド「タブラトゥーラ」のレパートリーに『夜の蟹』というのがある。英語のタイトルは「ナイトクラブ」っていうらしい。 |
つのだたかし(リュート奏者)
 |
| 2000年発売 / TELDEC.CLASSICS INTERNATIONAL
GMBH,Hamburg,Germany |
コラム一覧へ戻る
|
|
|
|
Copyright©2005 imarc Co.,Ltd All Rights Reserved.
|